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岐阜県西濃地方の揖斐川上流にある小さな酒蔵です。 万人受けする日本酒ではなく、個性を大切にした酒造りを行っています。

創業は明治初頭、「桜千代の春」「揖斐の蔵」をメインブランドとしてきましたが、2000年より「房島屋(ぼうじまや)」ブランドを立ち上げ、現在は蔵の代表銘柄になっております。「日本酒は食中酒である」をテーマに米の旨味と酸味をしっかりと感じられるキレのよい純米酒を造っています。「純米超辛口」などの定番商品に加え「兎心(ところ)BLACK」などコンセプトのはっきりとした限定商品を定期的に発売し、お客様に日本酒の奥深さ、面白さを感じていただきたいと思っています。小さな酒蔵だからこそ表現できる個性を大切にしていきたいと思います。

所酒造では全体の9割程が「米」と「水」(と微生物)だけから造る「純米酒」となっています。 また、全体の半分以上を占める「生酒」は全て「無ろ過生原酒」でお届けしており、うっすらと「おり」 が残っている場合もあります。 お米の旨味を存分に引き出し、しぼった後はほとんど手を加えない方法で、「一期一会」の味わいを表現しています。

日本酒は飲み方を工夫することで、さまざまな美味しさを味わって頂くことができます。
房島屋をより楽しんで頂くために、次の3つの楽しみ方をご提案します。

◎温度帯の違いを楽しむ

房島屋は冷やして(10°Cくらい。時にはキンキンに冷やして)も常温またはお燗(37°Cくらいの人肌から50°C以上の熱燗など。また燗冷ましで美味しく飲めるお酒もあります)でも、美味しく飲むことができます。気分やお料理に合わせて飲む温度帯を変えてみるのもオススメです。
「純米大吟醸」や「無ろ過生原酒」などは一般的には冷やして飲むことが多いと思いますが、お燗にすることで新たな美味しさを発見することもあります。
「房島屋 純米無ろ過生原酒」のお燗、「房島屋 純米ブルーボトル」のロックなどはぜひ試して頂きたい飲み方です。

◎熟成の変化を楽しむ

房島屋は「純米火入れ熟成酒」以外はすべて原酒となっており、アルコール度数も高く、酸も しっかりしているため数年単位の熟成が可能です。生原酒は低温で、火入れのお酒は低温〜常温(直射日光の当たらない場所)で自家熟成させることで、味わいの変化を楽しむことができます。開栓前のお酒はもちろん、開栓後に残ったお酒でも冷蔵庫などで保存して頂ければ長期 間楽しむことができます。多少のリスクはありますが、3年~10年くらい(時にはそれ以上)寝かせたお酒を味わうのも日本酒の楽しみの一つだと考えています。

◎お料理との相性を楽しむ

房島屋のコンセプトは「現代の料理に合う食中酒」です。そのため、適度な酸味を持たせ、味わいのしっかりした酒造りを目指しています。和食なら「出汁(だし)」「調味料」、フレンチなら「油脂分」「ソース」などと如何に合わせるかがポイントとなりますが、難しいことは考えず色々と合わせてみることをオススメします。また、「酸味」と「酸味」、「酸味」と「甘味」など味覚をイメージして合わせるのも面白いと思いますし、お酒の温度帯を変えたり、熟成させたお酒と合わせたりすることで無限の組み合わせが可能になります。
「兎心BLACK」と「エビフライ」、「純米超辛口」と「カレーライス」など意外なマリアージュを発見するのも食中酒の楽しみです。美味しい組み合わせがあればぜひ教えてください。

これからも自分たちが本当に美味しいと思えるお酒を皆様にお届けします。