先日、蔵の中で面白いお酒を見つけました。平成23年度の「純米無ろ過生原酒6号酵母」。平成23年度(実際造ったのは平成24年3月頃)6号酵母で造った純米無ろ過生原酒です。ほぼ10年冷蔵庫で瓶貯蔵した生原酒です。
このサイトのトップページにも書いてますが、房島屋はアルコールが高く、酸も高めなので、生原酒の熟成を提案しています。もちろん発売した時期に飲んでもらえば美味しく飲めるのですが、上級編?としてご家庭での自家熟成もオススメしています。もちろん火入れ酒でも熟成は可能ですが、生原酒の方が変化がわかりやすい気がします。
開封前であれば10年以上(貯蔵環境により味わいは大きく変わりますが)、開封したものでも冷蔵庫であれば経験的に3年くらいは大丈夫だと思います。もちろん劣化や火落ち等のリスクはゼロではありませんので、あくまで自己責任ということにさせていただきますが、お酒の世界はそのくらいの遊びがあった方が面白いと思っています。
さて、10年ぶりに開栓した純米無ろ過生原酒6号酵母ですが、思ったよりは味がきれいでもう少し濃いめの味わいを期待していた私としてはやや意外でしたが、それも熟成の面白さで、ぬる燗にすることで旨味を引き出すことに成功しました。
熟成酒の味わいを経験することで、新酒のフレッシュな味わいもより新鮮に感じられるかもしれません。
房島屋にタブーなし!一期一会の味わいを!
ぜひ自家熟成にもチャレンジして頂きたいと思います。
(※他の酒蔵のお酒については責任もちませんので悪しからず)